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†クジストーリー†


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再会編*5*「嘘か真か、嘘から出た真か」

2011.03.04  *Edit 

するといきなり、
「お帰りなさいませ! 今日も仕事、頑張って下さい!」
と、総勢20人ぐらいのタキシードを着た男の人や、
黒い色のスーツを着た女の人たちが、大きな声で出迎えた。

クジがざっと周りを見渡すと、豪華だろうと思われるつぼは四十個ほど、
タキシードを着た男の人たち・黒い色のスーツを着た女の人たちは、千人以上はいる。
さらに、アサヒやクジが通っている廊下には、真っ赤でこれも豪華だろうと思われるカーペットが、
これまた一面に敷かれているのだった。

「これは……すごい!」
クジは驚きのあまり、これしか言葉が出せなかった。
そんな驚くクジをよそに、アサヒはるんるんとカーペットを歩いている。もちろん手ぶらだ。

「あっちはこうで……こっちはあれで……」
アサヒは歩きながら一つ一つの部屋を指差して、どの部屋が何なのかをクジに教えはじめた。
一応口から出まかせでも、きちんとやるのがアサヒである。
適当だがしっかりしているところもあるのだ。

「はい、アサヒ社長」と、クジはクジでアサヒの言葉を一言も聞き逃さぬように必死だ。


† † † † †


そんなこんなでしばらく歩いていると、とうとうつきあたりの部屋についた。
「あ、あれが社長室!」

今までのすごさとはうって変わって、社長室は部屋が小さく、こじんまりとしている。
扉を開けると、これまたこじんまりとしている部屋だ。
綺麗なソファー二つと、社長机・社長イスが並んでいるだけ。
そして、社長机・社長イスの真後ろに青々としたカーテン。

しかし、普通の部屋なはずなのに妙なのが一つあった。

「社長、あれは何なんです?」
「あれ」とは、その場の雰囲気に合っていないアサヒの背ぐらいの大きな本棚のことだ。
その大きな本棚にはかなり難しい本がいっぱい。しかしあまりに大きくて不自然である。

「あれはね……まだ秘密ー。あれには大きな秘密があるのよー」
やっぱりここでもじらすアサヒ。
クジは忘れていたイライラを感じました。
ここでさっさと何なのか教えればいいものを。アサヒはじらし好きらしい。


† † † † †


とにかく、いくら口から出まかせとは言ったものの、入社するとなれば一大事だ。
何しろ、クジは宇宙人なのだ。
証明書から年齢から、何から何まで、偽造・偽造・偽造!
偽造のオンパレードを繰り広げなければならない。


「それで、ここにいる間だけは、アサヒって呼ぶのはやめてよね。
なんかいろいろと質問されそう……女性社員から」


皆の衆は覚えているであろうか、このお話の冒頭を……。

その容姿はすっとした顔立ちに、肩までつく長めの髪の毛。
髪の毛は、後ろで軽く束ねている。
服は買ったばかりだろう新品のスーツで、きらきらな綺麗なくつ。
カッコいいといえばカッコいいのですが、どこか普通の人とは違うような気がするのだった。


まあ実際に見ないと分からないのだが、本人が気がつかないほどカッコいいのだ。
ここの女性社員はメンクイな人が多いので、クジはあっという間に注目の的となってしまうだろう。

クジはみんな知っている通り宇宙人だ。
宇宙人だからこそ、女性社員から逃げるために透明になったりとか、
女性社員が気づかないうちに社長室に行ったりとかが、とりあえずは可能なのである。


だが、この女性社員に追われる日々。はたしてクジは、この状況に耐えられるのだろうか……?


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