スポンサー広告

†東方蓬莱島(二次創作小説)†


スポンサーサイト

--.--.--  *Edit 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



*Edit TB(-) | CO(-) 

*9*「夜霧の幻影殺人鬼は表裏『非』一体」

2009.06.26  *Edit 

「一体どうしたのよ、咲夜」
相変わらず手を引っ張ったまま、空へと急上昇する咲夜に、霊夢は問うた。
「それがね……ちょっと待って」

咲夜は空中で急に止まり、両手を広げた。
「ザ・ワールド!」
キーンという鋭い音と共に、全ての時が止まる。


「それでね――」
咲夜は時を止めて安心したのだろう。さっきとは対照的に、ゆっくりと話し始めた。


「――それで、たった一人で立ち向かうって。貴女なら説得出来るでしょ? ……霊夢?」
霊夢は唖然としたまま、焦点が合っていない。

咲夜は首を傾げながら、霊夢の頭をぺしぺし叩いた。
が、霊夢にとっては、そんな些細なことはどうでも良かった。
それほどまでに、魔理沙の言動に驚いていたのである。


「まあいいわ。魔法を解くか……」
咲夜のザ・ワールドは消え、時が進み始める。
そして再び、霊夢を連れて空へと飛翔した。


† † † † †


「まりさー、下であそぼ~?」
フランは魔理沙の帽子を勝手にかぶり、魔理沙の周りをふらふらしていた。
帽子が時折ずれるせいで、フランの顔は隠れたり、また見えたり。

「あのなー、それどころじゃないだろ?」
フランはお構いなく、スカートをひらひらさせながら踊り始めた。

「これはフラダンスー」
くるくるとその場で周り、ジャンプを繰り返す。
それはむしろバレエと呼ぶものではないだろうか……。
「全く、それはフラダンスじゃないって」
魔理沙もフランの呑気さに、少しだけ笑みを見せ始めた。


そんなときだ。咲夜と霊夢は、魔理沙を見つけた。
「ほら! 西南の方向に……って、あれ?」
指で示した先に、いつも通りの魔理沙がいた。

咲夜は驚きを隠せない。
さっきまでの冷たい瞳、荒げていた声。
なにより、彼女らしくないあのしょんぼりした元気のない顔。

今はそれらが幻だったかのようだ。
目の前にいる魔理沙は、いつも通りの「霧雨魔理沙」であった。



「あ、霊夢じゃないか。どうしたんだ?」
魔理沙は霊夢を見つけると、手をひらひら動かして言った。

「どうしたって言われても……」
霊夢はちらりと咲夜の方に目くばせをした。
「なんともないじゃない」とでも言いたそうな、
けだるさをハッキリ顕したジト目である。

咲夜は返事の代わりに首を傾げてみた。


「あ、えっと。あいつを本当に追うつもり?」
咲夜は魔理沙の様子を伺ってみた。

しかし、魔理沙は腕組みをしながら答えた。
「まさかな。余計なことには首を突っ込まないぞ」
「本当に追わないのね」

一瞬の間の後に、魔理沙は頷いた。
「そりゃあな」
「そ、そうよね。貴女に限ってね。良かった」
いつも通りの答えに、咲夜は安堵のため息をついた。


さっきのは幻だったのだ。
きっと、普段ずっと仕事をしているから疲労困憊なのだ。
咲夜は自分にそう言い聞かせた。


*Edit TB(0) | CO(0)

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

~ Trackback ~

トラックバックURL
http://suiginntou1.blog38.fc2.com/tb.php/30-63cc8e39

 ◆Home  ◆Novel List  ◆All  ◆通常ブログ画面  ▲PageTop 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。