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†東方蓬莱島(二次創作小説)†


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*7*「博麗幻影が曇りはじめて」

2009.05.17  *Edit 

「あら、もう終わりなのね」
アシュリーは涼しい顔で、金時計を首にかけなおした。
魔理沙は黙ったまま動かないし、フランは魔理沙のそんな様子に慌てふためく。
アシュリーはただふわふわと浮いて、二人の様子を楽しんでいた。


そのとき、エプロン姿の咲夜が猛スピードで飛んできた。
「妹様……家から出て暴れてはダメですよ! あら、魔理沙もいるわ」

やっとフランが見つかって落ち着いた咲夜は、フランと魔理沙の側にきた。
一体何をやっているのだ、と。

しかしさすがの咲夜も、様子がおかしいことには一瞬で気づいた。
「いったいどうしたのです、魔理沙」
その返事も聴こえていないのか、魔理沙は先ほどと同じく黙ったままだ。


咲夜はそんな魔理沙を、じっと見つめた。

「何をやっているの。こういうときは貴方なら、マスタースパークでも打ち込むんじゃないの?」
しかし魔理沙はただ首を降るだけで、返事をしようともしない。

「妹様、これは一体……?」
咲夜はフランにも話しかけてみた。
が、フランはフランで、七色の翼をただはためかすだけだ。


様子がおかしい。
一体これはどういうことなのか。

咲夜はゆっくりと考え始めた。
魔理沙の異変について、フランの慌てふためく理由、目の前の少女の正体……。
しかし色々と考えることが多すぎて、もはやメイドの頭では追いつかなかったのであった。


† † † † †


「何よ、楽しませてくれるんじゃなかったの?」
誰も攻撃を仕掛けてこないので、さすがのアシュリーも痺れを切らしたようだ。
みんなに問いかけるように話しかけてきた。

咲夜はこの時、始めて少女をしっかりと見た。
そして、一つだけ理解できたのだ。
「そうね。貴女が魔理沙や妹様に何かしたのね」


アシュリーの方も咲夜をじっと見た。
一瞬間、二人の間に火花が飛び散る。


しかし、アシュリーは金時計を収めた。
「はあ……もう相手にするのは面倒になってきたわ。ここには何人の魔法使いがいるのよ」
あれほど戦っていたはずなのに、あっさりと戦うことをやめたのである。

「うーん、ここで全員と戦うのは面倒だし、このお城が壊れちゃうわね」
アシュリーは地上の紅魔館をちらり見して、腕を組んだ。
何かを考えているようだ。


† † † † †


霊夢は上空に飛んで行った咲夜を心配していた。
目を凝らしたところでよく判らないが、異変が起こっているのに、一人で行動するのは危ない。

咲夜に何かあったならば……私はどうすればいいのかしら?
ゆっくりとため息をつき、霊夢はその場に座り込んだ。


それだから、上空で何が起こっているかなんて、霊夢は知る由もない。


「全く……神社に戻った方がいいのかしら」
様々な異変がいっぺんに起こるので、少し疲れたのだろう。
魔理沙ではあるまいが、少しだけ弱音をはいた。

だが、霊夢だって一応は巫女だ。
幻想郷の平和を最も夢見ているのは自分だと、自信を持って言える。


「魔理沙……。こういうとき貴女が居てくれたら……」
ふと、魔理沙の名前が口から零れてしまう。

霊夢にとって、魔理沙はかけがえない存在だ。
いつも明るくて元気をわけてくれる。

そんな魔理沙のあの姿は、今までの異変のなかでもっともショックが大きかった。
ずっと一緒に居た仲であるはずなのに、あんな魔理沙の姿など見たことない。


魔理沙は人間から修行して魔法使いになっている。

なぜそこまでして魔法使いになったのか?
人間の頃に何があったのか?
どういういきさつで幻想郷までやってきたのか?
……そして、いつも明るく振舞っている中、何を悩んで抱えているのだろう。


霊夢は気づいた。
魔理沙はまだ、誰にも言っていないことが多すぎると。
きっと魔理沙は、私たちに心を開ききっていないのだ……と。


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